松嶺の富士 純米酒(藤屋酒造本店 山形県酒田市荒町)

 

藤屋酒造本店は文政12年(1828年)創業、JR余目駅から
東に進み最上川を越えると現れる出羽松山城跡のある庄内の
小さな城下町松山の松嶺(まつみね)地区にある酒蔵です。

この松山は、8月中旬の「ふるさと絵灯籠まつり」期間中に
町内の目抜き通りの中央に連ねる地元出身の画家佐藤公紀氏の
美人画大絵灯籠が壮観で、城下町らしい風情が今も残る粋な街です。

 

■佐藤公紀(酒田市サイトに紹介あり)
大正九年に生まれ、昭和十五年伊東深水画伯に師事。
以来、半世紀にわたって美人画の道を歩んできた。
画風はその師である巨匠伊東深水画伯の真髄を最も良く会得して、
我国の正統派美人画の命脈を見事に今日に伝えており、伝統の上に
立った新しい息吹きを感じる美人画家として有名である。
その作品の一部を絵灯篭にして、8月の「ふるさと絵灯篭まつり」の
期間中、町の中心部を流れる「上堰」に飾られ、夜には灯篭の中に
灯りがともされ優美な世界を作り出している。
残念ながら平成10年にご逝去された。

 

【エントリー55】
松嶺の富士 純米酒(藤屋酒造本店 山形県酒田市荒町)
製造年月:平成20年8月
酒造年度:平成19年
アルコール分:15度以上16度未満
原材料名:米 米こうじ
原料米:美山錦100%
精白歩合:55%
酵母:山形酵母KA
日本酒度:+3
酸度:1.5
アミノ酸度:1.2
杜氏:鴨澤雄司
蔵元:斎藤大輔
醸造元:藤屋酒造本店 山形県酒田市荒町
購入価:1220円/720ml

■インプレ
色)透明
香)鮮やかな麹香あり
味)口あたりよし、うまみ・ふくらみもあり
コメント)★★★★☆ 4ポイント
  柔らかな酒質で、日本酒度+3よりも辛く感じるが、
  口あたりさわりなく飲みやすい。
  含むと麹香が口腔にたなびいて、そのあとに軽い中に
  きっちりとしたうまみがついてくる。
  純米酒らしい米の旨さ・水のよさを感じる佳酒でした。

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